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オリンピア遺跡観光 ギリシャツアー4日目

ホテルからバスでまっすぐ走ること10分、オリンピア遺跡に到着!
遺跡と博物館が併設されていますが、朝の涼しいうちに屋外の遺跡観光からスタート。
昼は暑いですから…(2018/5/3 12時で30度…)

いうまでもなく、ユネスコの世界遺産です!


オリンピア遺跡

作られたのは2800年前(!)
古代オリンピックの開催場所、各都市国家から選手たちが神に誓って競技に参加していました。スポーツマンシップに則り、不正は許されず、不正したら命を取られたそうです。

6世紀に地震で建物が崩壊し地中に埋没したのだそう。
地震のおかげで建物はことごとく崩れていて、当時の荘厳で重厚な建物は見られず…

パレストラ 闘技場

入ってすぐのところにある、練習場。
競技に出場する前に事前に認定を受けるため、合同練習を行っていた場所。


隣には屋根つき練習場、向かいにはレストランの跡が残っています。

フェイディアスの仕事場

紀元前5世紀頃の大彫刻家のフェイディアスがゼウス像や宮殿を設計した場所。
ここにはゼウス像製作のための金や、貢ぎ物が集まり、宝物館のようになっていたのだそう。そして、フェイディアスは宝物に目が眩んで盗んだという濡れ衣を着せられたそう。
いちばん原型を留めている建物!とはいえこの程度です。


レオニデオン 宿泊所 ホテル

紀元前4世紀に建てられた、オリンピア遺跡で最大の建物。
中央にローマ時代に作られた円形の水盤があり、皆の憩いの広場になっていたそうです。

ゼウス神殿

紀元前5世紀に建設されたのに、長さ65m、幅27m、そして高さはなんと10m。そしてゼウス像は高さ13.5m!
こんなのよく建てられたなぁ!!

柱は石を積み重ねて作ったそうで、紀元後120年くらいの地震で崩れたままの姿が見て取れました。


元々はこんな感じだったそうです。


入場門

スタジアムへ向かう直前、不正をしないことを神に誓う場所です。戒めの像と呼ばれる神様が建っていて、地面には不正をした人の名前が刻まれていたそう。


不正には本当に厳しく、競技時は全裸(°_°)
今のオリンピックも厳しくドーピング管理をされていますが、昔も本当に厳しかったんですね…スポーツマンシップという言葉の意味を深く理解できた気がしました。

スタジアム

12人分のスタートラインがあり、全長192m。
なんと!!往復しちゃいました。
往復約400m、長かった…最初こそ走っていましたが、最後はジョギングでした。苦笑
競技に真剣に参加していた当時の選手に申し訳なかったなー。


授賞式場とニンバイオン(給水所)

上の方は授賞式場、丸いのは給水所でした。
近くの川から水をくみ上げ、常に冷たい水が使えるような水路を築いたそうです。
紀元前に水道があったなんてー!!!驚き!


ヘラ神殿

この神殿の前に、太陽光を集めて火をおこし、聖火を採火するところがあります。
よくテレビや写真で見かけますが、東京オリンピックの火もこちらで採火されるのでしょう!!


オリンピア考古学博物館

見学してきた遺跡からの発掘物が展示されている博物館、こう見ると建物って大きかったなぁ…と先人たちの建設の偉大さを思い知りました。

博物館自体はコンパクト、大英博物館のギリシャ展示室の広さと比べると…苦笑

レリーフ 破風

ゼウスにまつわる物語が描かれています。
浮気者のゼウスの前後の生活、ケンタウルスを癒すアポロン、男女関係や戦闘などなど、盛りだくさん。
紀元前7世紀のものだそうで、彫刻家もすごいけどすでに神話があったのもビックリ。


ニケの像

勝利、自由、平和の女神ニケの像。
顔と翼がなくなっているのが残念…
空に飛び立つ様子が見てとれる、青天井の部屋に展示されています。


フィルデアスのカップ

各カップに使っていた人の名前が刻まれています。
フィルデアスの名前は裏面に刻まれていて、鏡写しにされていました。でも文字が読めなかった…


ヘルメスの像

ゼウスの使者ヘルメスが正妻のヘラから子供を守るため、赤ん坊を抱き抱えてニンフに届けようとしている像。
この赤ん坊、ヘルメスの浮気相手との子供だそう…そりゃ怒られますよね…


衣を纏った像

デルフィ遺跡のものと同じく、衣を着ている紀元後に作られた像です。
当時石が貴重だったので、腕や頭ははめ込み式。傷んできたら適宜はめ替えていたのだそう。その発想がすごい!

青銅器

ゼウスの宮殿から出てきたもので、蛇の頭などで装飾されていました。という様子が絵で示されています。


ほかのヨーロッパでは見ることができない、独自性の高いギリシャの遺跡。一見の価値ありでしたー!!