前の記事では、なぜこの回を視聴したか?
高島市長が災害に対し、何をして、何を考えたか?を書きました。
話しは変わり、福岡市が存在感を出すにはどうすればいいか?の話しです。
福岡市がロールモデルになる
高島市長は、福岡市のメリットは何か?と考えた。
一番目に、政令指定都市であること。
二番目に、規模がほどよいこと。
独自ルールを作れて、大都市すぎないから尖ることができる。
規制緩和を緩和して、
フィールドを提供して、
民間に美味しい条件を提示して誘致する。
優秀な人材を福岡市に集め、
民間にお金を出してもらい、
福岡市を活性化させる。
福岡市はもう場所が残っていなくて、来たくても来れないそうです。
それくらい人気の都市になっています。
例えば、福岡市はIoTで使える電波を提供する。
IoTといえば、家電とスマホのイメージですが、範囲を市内に拡大する。
そうすると、お年寄りや子供の見守りに使えたりするのです。
ほかにも、博多駅周辺の建物高さ制限を緩和する。
そうすると、企業は建て替えメリットの方が大きくなり、民間のお金で建て替えが進む。
ただし条件として緑化、駐車場、車の通り抜けなどをつけているので、市民にも優しい都市になっていくという。
福岡市は環境を提供する。
企業には自由に使ってもらう。
かかるコストは企業に持ってもらう。
もう、知恵の世界です。
何をやるか?どうすればいいか?
ここまで考える市長はいたでしょうか?
この姿勢は見習うべきだと痛感しました。
アナウンサー時代の経験
高島市長はなぜこんなに訴える力があり、精力的に新しいことに目を向け、そして実行できるのか?
それは、地方アナウンサー時代の経験を生かせているから。
毎日PDCAを回す
アナウンサーの成績は、視聴率。
出勤したら前日の視聴率を分析し、どういう内容、どういう見せ方をすると視聴率が上がるかを研究していたそうです。
毎日結果が出てくるから、毎日PDCAを回していた。
その日々の積み重ねが有事の素早い決断の土台になっていたのです。
チャンスには常に備える
プロレスが好きで、いつかプロレスの実況中継をしたい!と強く思っていたそう。
日々プロレス記事を切り抜き、自分ならどうやって実況中継をするか、いつも考えていた。
このプロレス中継、地方アナウンサーは実況できないのだそうです。
それは知っていたけど、強く思い続けていた。
ある日、いろんな事情が重なり、実況中継できる番が回ってきたのだそう!
とその時出したのは、プロレスノート。
いつ実況中継を振られてもいいように、毎日ノートを持ち歩いていたんだって。
いつチャンスが巡ってくるかわからない。
チャンスが来たらいつでも掴めるように、いつも準備しておく。
強い意志、運を逃さない行動の結果、今があるのだなと思いました。
トップランナーに会う
福岡市を尖らせて人を呼ぶ政策を取り続けている高島市長。
どうやって尖らせる対象を見つけているのか?
それは、各分野のトップランナーに会うこと。
今何をやっててどういう未来が見えているか、共有すると、自分は何をすればいいのか?自然と見えてくるのだそうです。
その行動力、察知力、さすがです。
認知症が治る事例もある「ユマニチュード」を福岡市で取り上げて、実証実験をやっているとのこと。
かなり成果が出て来ているそうです
このように、高島市長は
- 有事の強いリーダーシップ
- 新しいことに目を向け、福岡市に取り入れる
- 民間をうまく使う
- ただし、税金は最低限しか使わない
ことをパワフルに実行されていました。
地方自治だけでなく、国も民間も見習うべき姿勢がたーくさん溢れていました。
長くなってしまいましたが、刺激的な2時間の講義でした!
News Picksアカデミア、やめられません!笑