NewsPicksアカデミアの落合陽一さん講演会のメモです。
前記事の続きで、寄せられた質問をもとにお話しされた内容を。
農業とテクノロジーの組み合わせ
農業とテクノロジーの組み合わせ、いろいろやアプローチがありそうですが、落合さんは既存以外の方法、特に植物工場に注目しているそうです。
植物工場は補助金がもらえないと赤字だと言われていますが、その解決策も考えていました。
お金が特にかかるのは、機械化の導入コスト。
これを安くするには、年寄りがいなくなった場所に入ること、だそうです。
そして、場所選びに関してのコツ。
年寄りの中に入るのではなく、自分が移住したらすぐに意見が通るところにするのだそう。
抵抗勢力が去った場所にしましょう、と。
さすが、よくおわかりですね。笑
ダイバーシティとは?
最近よく聞くダイバーシティ、多様性を受け入れる世の中にするには、という質問。
ダイバーシティではなく参加可能なことを考えましょう、との答えでした。
多用性より包含、どこまで包含可能かを考えて設計し、許容範囲を明確にするのだそうです。
包含可能ではないものは多様性ではない。
大枠を決めておくから、その中ならどのポジションでもいいよってことなのでしょうか?!
自己実現するには?
自己実現ではなく貢献できばよい、という答え。
ある程度の規模で貢献する、競争よりも貢献、なのだそうです。
論文発表は世の中に新しい技術を提供する、貢献の一種。
研究の世界では学会費を払って、投稿料を払って、ようやく論文が掲載されます。
ということで、貢献はお金を払ってでもする、というのが落合さんの意見でした。
地方の食べ物はなぜ安いか?
例えばうどんで考えてみると、
香川のうどんは150円ですが、東京なら1000円越えのうどんもあります。
すなわち香川のうどんも価値は1000円はあるのです。
この差額850円はどこへ消えたのでしょうか?
と考えると、ブランディング。
香川で香川のうどんがブランディングされていないから、ほぼ原価みたいな値段で売られる。
すなわち、価値がズレているところを探し当てればお金になる=埋蔵金を発掘できれば儲かる、のです。
儲けるには?と考えると、ICOが使える。
じゃあ埋蔵金はどこにあるのか?掘り当てたくなりますよね。
すでに知っているところがあるのです。
それは、地方銀行。
地銀は埋蔵金のありかは知っているし、投資能力はあるけど、ビジネス能力がないからやっていない。そうです。
ここ、ビジネスチャンスですよね??
地銀の情報を引き出してICOするのも、地銀の情報をお金に変えるのも、どちらもビジネスチャンス。
しかし、落合さんは地銀の実態まで知っているとは…
定性的なものを定量化するには?
雰囲気やイメージではなく確固たるデータがほしい時、やっぱり定量化したいもの。
被験者実験すると、最大公約数はわかる。
専門的な内容は、専門家100人にアンケートするとよい、とのお答えでした。
数勝負するしかなさそうです。
個人事業主がICOで価値を上げるには?
そもそもICOと株の違いは、議決権がないこと。
乱立するICOトークンの中で価値を上げるには、どれだけ出せるか、という数勝負。
クリエイターの数を増やし、ひたすら撒いて流動させるのが本当に大事ですよ、ということでした。
仮想通貨やブロックチェーン関連のお話し、あまりついていけず…
量子コンピュータは必要か?
量子コンピュータの世界を制するのは誰?という質問に対して、今のいちばん重たい計算を量子コンピュータでできるようにした人かな、とちうお答え。
そもそも量子コンピュータって必要なの?という質問には、
ディープラーニングまでなら不要だけど、その結果から解析をすると演算量がグッと増えるから、現状では負荷が高すぎる。
解決策のひとつとして量子コンピュータがありますよ、というお答えでした。
技術を使いこなしている感がハンパないです…
で、言いたかったことは、抜本的な問題解決をしよう
内容の濃すぎた90分、多岐にわたりすぎているけどすべて的確かつ高速の答え。
その答えは、うーんなるほど!や、難しい…という内容。
すごかったです…見た価値がありました。
エコシステムをセキュアに作るためにをテクノロジーを使う。
今やれることがあれば、未来も繋がる。
というメッセージでした。
まだ読んでいない落合さんの本、何冊か読んでみようと思います(遅)。