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読書レビュー: 負け犬の遠吠え

わたしは割とオススメされた本は読むタイプ。
知り合いにオススメされたので読んでみたら、まさに私のことが書いてあるんじゃないか?!
っていうくらい内容がわかりすぎて、一気読みしちゃいました!

負け犬の遠吠え 酒井順子

何を隠そう、わたしは34歳独身子なし、結婚歴もなし。この本でいう、メスの負け犬。
※ちなみに勝ち犬は、既婚子持ち女性のこと。

書いてあることに納得しすぎて、わたしの解説書みたいでした…!
あれ、もしかして、わたしってやばい?!

共感ポイントはいくつもある、というか、すべて共感だし納得なのですが。
厳選の3つをご紹介します…!

①行動が決して若々しくない

海外旅行は30代前半までに、とっぷりと経験済み。
海外旅行は疲れるしねぇ…。
行きたいところはだいたい行ったし。

と、老人のような思考をしている。
これ、おととし悟ったことでした。

その理由も書かれていて、それは、
結婚もせず子も産まずという負け犬は、自分の好きなことばかりをしている。
老人と同じくらいに、自分のことだけを考える時間がたっぷりとある。

から。

いやぁ、本当にそれ!!
自分の思うがままにお金と時間を使って、気ままに行動できる。それが負け犬。
だから旅行にも行けちゃうんですよね。
もう歳の数=34カ国旅行した負け犬のわたし、理由も納得。


そして同じ理由から、
負け犬はひたすら内省しながら生活しています。
ああでもないこうでもない…と考えていく結果、精神はずいぶんと擦れ、老成し、諦念のようなものが浮かんでくる。

わたしがマインド系、自己啓発系にハマっていたのは、自分だけに割く時間がたっぷりとあったから、なのかー。と、これまた納得。

結婚していたら旦那さんのことを考えるし、子供がいたらお世話で手一杯になる。
だから、独身子なしの私は、その分の意識を自分に向ける余裕がたっぷりとあったんだなぁ。と。

自分に時間とお金と意識を使ってきて思うのが、
自分に労力を割くことは悪くないし、目先のことに振り回されず、本当に必要なこと、すなわち自分と向き合えるようになる。
皆それをやれば、より深い人間になれる。
ということ。

結婚や子育てという経験をしていなくても、人生に無駄はなくて、
人それぞれ学ぶことは無限にあるのではないか。と考えている次第です。

まぁ、負け犬の遠吠えかもしれませんが…

②ああなりたいという対象がいない

ロールモデルという言葉を聞くようになりましたが、
女性のロールモデルはたいてい、ワーママ。
仕事も子育ても両立させつつ、キラキラ輝いて生きている女性。

しかし負け犬的観点からは、全然共感できない。
むしろ本の中に書いてある、
「ああはなりたくない」という対象はあっても、
「ああなりたい」という対象は、持っていないのでした。
イヤ汁をたれ流す女性にもなりたくないが、
だからといって主婦に憧れを抱くわけではない。
そんな私は、一体どんな女性の姿を目標にすればいいのか…?

まさにこの通り…!!


そして、なりたい理想像もなければ、どうしても成し遂げたい!ということも、特にない。

それは、成し遂げたい対象、守りたい対象、熱い情熱を注げる対象、
を持っていないからなのかもしれない。

と思ったのは、こちらの文章。
いつ死のうと、悔いは残らない。

自分が先に死んだら親は悲しむだろうから、親のためにはなるべく死なないようにしなければならないとは思うものの…

これもよく思うことで、
私は何のために生きているんだろう…?
親を悲しませないため、くらいしか、私が生きている価値はないなぁ…

この考えがまさに書かれていました。

③結婚できないのではなく、結婚していない

結婚すること、子供を持つことがステータスで、
それができてる自分に価値を感じているタイプの人、
周りにいませんか?

まぁ負け犬のわたし目線でそう見えるのかもしれないけど…

その人たちに言いたいのは、
結婚しようと思ったら、いつでも誰でもできる。と思っている。
ということ。この考えも書かれていました。

えーっと私は結婚できないんじゃなくてしないだけで、
それでも私は毎日楽しいから十分幸せなんで、
勝ち犬から同情なんかされると心外だし、
むしろ私は勝ち犬の方が可哀想って思ってるくらいなんで、
今さら結婚しろって言われても一人の生活の方が快適だから無理だって思う…

いやーほんとうに。
とはいえ、もし病気になったり年取って看病されないと
やっていけなくなった時にどうしよう…という不安はあるけど。
でもそのために誰かと結婚をして、面倒を見させるために
子供を作るのは違うよね?と思っている次第です。


何度読んでもわかりすぎるこの本。
勝ち犬負け犬、男女問わず、意見を聞いてみたいです…!