前記事の続きを。
TikTok 最強のSNSは中国から生まれる
前の記事では、中国文化と機械学習をうまく組み合わせたのがTikTokの強みだという話しを書きました。
マーケティング戦略にも、TikTok独自の強みが生かされています。
TikTokのマーケティング戦略
SNSで難しいのは、お金を稼ぐこと。
大抵無料で使えるSNSは、課金するのが難しい…!
TikTokのビジネスモデルは、ほかのSNSと同じく、やはり広告。
でもこの広告がちょっと違うのです…!
YouTubeを見てても、途中で広告が15秒とか入りますよね。
あら広告が入ってしまった…と、スキップしがち。
でもTikTokはここが違うのです…!
チャンネルとチャンネルの間に溶け込むような広告。
広告が入った!と気づかずに、知らないうちに見ちゃうのがTikTok広告の凄い所。
広告を打ちたい企業はTikTok運営会社のバイトダンスに相談し、バイトダンスが企画を練るのだそう。
しかも機械学習が優れているTikTok、広告を届けたい視聴者に的確に届けることができます…!
見てて不愉快にならない、無意識のうちに見ている広告なら、広告効果も抜群。
ユーザー参加型の広告
さらに、広告を作って流すだけでは終わらないのがTikTok。
視聴者参加型のハッシュタグチャレンジで広告が拡散されていきます。
ハッシュタグチャレンジとは、視聴者が広告を真似て、動画を投稿すること。
広告してほしい企業は追加でお金を払わずとも、どんどん拡散されていく。
しかも参加型の広告は、動画投稿者も楽しい。
バイトダンスも、広告してほしい企業も、動画投稿者も、視聴者も、全方位でWin-Winの関係。
関係構築が素晴らしいのです…!!
中国のパクリはリスペクトの証
広告が参加型、という場面で気づきますが。
動画投稿者は元々の広告を丸パクリして、自分のチャンネルに自分の動画として投稿します。
丸パクリされると嫌な気分になる人も多いはず…
でもここにも中国文化が出ています。
中国文化での丸パクリは、リスペクトの証だというのです…!!!!!
だから中国人は真似されたい願望がとっても強い。
丸パクリしたい人と、丸パクリされたい人。
それをどんどん拡散できる、ハッシュタグチャレンジ。
ここでもTikTokは中国文化とうまくリンクさせています。
TikTokのインフルエンサーは組織単位
TikTokでのインフルエンサーは、相当の収益を上げているそう。
そりゃあ、視聴者が多い中国ですもの。
大きなお金が動きますよね。
SNSのインフルエンサーは1人で運営していると思いがちですが、TikTokはスケールがちがいました。
すごい人は60人のスタッフを雇い、自分になりすましてリプライに全部返信しているというのです…!
つまり自分を60人に増幅させて、全部に変身することで、さらにファンを増やしているのです。
こんな組織体単位でSNSを運営しているとは、想像をはるかに超えていました…!!
インフルエンサーに必要なポジショニング
TikTokではポジショニングも大事。
ポジショニングとは、キャラ設定や肩書きのことです。
TikTokの中では、ユニークさを掛け算することでポジショニングを得やすいのだそう。
例えば超イケメン男性はおじさんと自ら名乗り、
そのギャップを面白がって、ファンがつく。
ユニークさとユニークさをかけ算することで、ポジショニングを得る。
これはどの業界でも使えそうな考え方だと思いました。
TikTokは中国文化と機械学習をうまく組み合わせた結果、生み出されたSNSでした。
こうやって独自文化をうまく利用する事はどの業界にも使えそうな考え方ですよね!
動画ブームが来ている今、ぜひご一読下さい!