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読書レビュー: プリンセス・マーケティング ②

女性をターゲットとしたマーケティングの前提知識、つまり、女性の願望について書かれたこの本。

プリンセス・マーケティング セールスコピーライター 谷本理恵子



前記事で女性の欲求を知れたところで、この記事では女性マーケティングについての説明をしたいと思います。

女性マーケティングの方法とは

女性は自分にしか興味がない、つまり意識は自分の内側に向かうということ。

だから、そんな女性の欲求を満たすようにマーケティングしないといけません。

たとえば、
・サポートをして励ます
・本来の自分を取り戻せる魔法として見せる
・どんな感情を体験できるかを疑似体験させる
・3ヶ月続ければ変わっていくと伝える

こうやって、女性の心にピッタリと寄り添う姿勢を見せましょう。

そして「あなたに」ピッタリな商品であるという提案をしましょう。

女性は直感で決める!

女性は直感が最も大切で、直感で違和感がある場合は買ってくれません。

その直感を刺激させる方法として「擬似体験させる」マーケティング手法が紹介されてました。

擬似体験させるには、形容詞や感覚を表す言葉を多用すること。
例えば、ぷるんとした手触り!のように、イメージしやすい言葉を使うのです。


また、直感で避けられないようにするのも大事。
そのために、断定せず遠回しな言葉を使ってみましょう。

例えば…
・年齢に伴って痩せられない人も多いものです
・自分をいたわってあげないといけないお年頃
・原因は腸の汚れのせいかもしれません
・先日こういうお客様がいらっしゃいました(あなたもですよと気づかせる)

直接的な言葉遣いを気をつけるだけで、グンと好感度が上がったり、もしかして私に必要かも…と思わせることができます。


女性に刺さる商品設計とは

「本来の自分に戻りたい」と思っている女性。

でも現実は、
・本来の自分とは違う…
・今のままの道を進めば本来の自分になれる、とは思っていない…

一方で今後、本来の自分に戻れる、何か運命的な出来事があるはず!と信じていて、それを追い求めているのが女性、だそうです。

また、前の記事で書いたように、自分への満足度もとっても大切にします。


そんな女性に刺さる商品設計が2つ紹介されていました。

①手軽にちょっぴり味わえる満足感を与える
これを飲むだけで、マイナス2kg!
のような宣伝は、まさにそうですよね。

いっつも理想の自分を追い求めて忙しくマジメにしている女性たち。
その女性たちの生活をちょっと変えるだけで、満足できますよー!という商品設計をするそうです。


②選択肢をいくつか準備する
あなたにはコレ!と決めつけるのではなく、
3〜4つの選択肢を準備して選んでもらうと、
選んだ!という満足感が出るそうです。



子供がいると特に「あなたのために」と言いがちな女性。
しかし他者を思う気持ちはほとんどなく、結局決めるのは自分自身の感情の満足なのです。

最後に、子供向けの身長が伸びるサプリメントを買う母親の心理状態が書かれていました。
これがいちばんの衝撃で。

子供の身長が伸びれば、
自分の料理のせいで子供の身長が伸びないと思われずに済む、
自分のことを良い母親だと思える、
だから買う。

というのです…!


マーケッターよりも、自己理解に悩む女性、女性の扱いに悩む男性向けの本かなと思いました。
ディズニーぽくて大人知的ビューティーなデザインの本なので、インテリアとして飾っておける本でもあります(^^)